ヒゲって、
食べられるの?
なんとなく捨てていた部分が、美味しくたべられたら——。
えみ先生の『捨てないレシピ』で、地球にやさしいチャーハンを作ってみましょう。
「ゆめつむキッチン」は、管理栄養士のこじまえみ先生と一緒につくる連載です。テーマは、料理を通じた「探究」——食育や環境問題、季節の食材、世界の食文化まで、キッチンは実は学びの入り口でもあるのです。「はじめて包丁を握る」そんなお子さんも、ぜひ大人と一緒に読んでみてください。親子でキッチンに立つ時間が、きっと特別な思い出になりますよ。
小学校3、4年生のころからお料理やお菓子作りが大好きで、「もっとおいしい料理と栄養を学びたい!」という気も持ちから管理栄養士をめざしました。 保育園で給食を作ったり、食育の活動をしてきたえみ先生が2025年4月に出した初めての本が、『捨てないレシピ』です。
「まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物」のこと。
実は、私たちの身近なところでもたくさん生まれているのです。
まずは数字から見てみよう
学校のプール(1杯約360トン)で考えると…?
食品ロスの量を学校のプールに例えると、こんなに大きいのです。
しかも、その約半分は家庭から出ていると言われています。
さらに、日本人1人あたりで計算してみると、1日に約100g——おにぎり1個分ほどの食べ物が毎日捨てられている計算になります。想像より多く感じませんか?これが、私たちの暮らしの現実なのです。
とうもろこしのヒゲ——ふつうは捨ててしまうあの部分です。
実はそこに、面白い秘密と栄養が隠れているのです。
どうしていましたか?
「捨てていた」という人がほとんどかもしれません。ところが、とうもろこしのヒゲはちゃんと食べられるのです。 えみ先生も最初は「えっ、本当に?」と思ったそう。 でも実際に炒めてみると、ヒゲはだんだん飴色に変わっていきます。香ばしい香りが漂ってきたその瞬間——「あ、おいしそう」と感じたそうです。
実は、いつもゴミ箱に入れてしまっているものの中に、食べられるものがたくさんあります。でも、絶対に食べてはいけないものもあるのです。どちらか、一緒に確認してみましょう。
- にんじんの皮
- とうもろこしのヒゲ
- スイカの種
- ピーマンの種
- りんごの皮
- みかんの皮
- 桃の種
- トマトのヘタ
- じゃがいもの芽
- じゃがいもの緑色の皮
- バナナのヘタ
🍳 いっしょに作ろう
とうもろこし1本から、粒とヒゲをチャーハンに。
皮や芯はこの炒めには入れませんが、出汁や別メニューで無駄なく使えます(作り方のステップでも触れていますよ)。
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とうもろこし 1本使うのは粒とヒゲ。皮や芯は今回のレシピでは使いませんが、だしなど別の料理で活かせます。
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バター 20gマーガリンやサラダ油でも大丈夫。
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醤油 小さじ1濃い味が好きな人はもう少し多めでも。
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卵 2個アレルギーがある人は抜いてもOK。
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ご飯 茶碗2杯冷やご飯でもパラパラに仕上がります(栄養の目安では、茶碗1杯=炊き上がり約150g)。
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塩・コショウ 適量最後に味見して調整しましょう。
外側の皮をゆっくり剥いていきましょう。汚れていたり傷んでいたりする部分は使わなくて大丈夫です。きれいな皮は後でスープの出汁に使えますので、捨てずに取っておいてね。
ヒゲはまとめて掴んで、下に向かって引っ張ると取れます。外側の茶色くなった先端は汚れているので、はさみや包丁で切り落としてください。
食べる部分は白っぽい根元側。人差し指の第1関節くらい(約1cm)の長さに切ると食べやすいですよ。
まず、とうもろこしを半分に切ります(硬いので必ず大人と一緒に!)。切り口を下にして立て、包丁で粒を削り取るように外していきましょう。
芯も美味しく料理できます。とうもろこしの甘い香りが広がるスープのだしになるので、ぜひ作ってみてくださいね!
フライパンにバター20gを入れて中火にかけます。バターが溶けたら、ヒゲと実、醤油小さじ1を加えて炒めましょう。
最初はヒゲが緑っぽい色をしていますが、しばらくすると飴色にこんがり変わってきます。この色の変化が美味しいサイン。いったん火を止めて、とうもろこしの粒の半分を器に取り分けておきましょう(フライパンにはヒゲと残りの粒が残ります)。
もう一度火をつけて、フライパンに卵を割り入れて半熟状にし、冷やご飯を加えてパラパラになるまで炒めます。最後に、器に取っておいた粒も加えて、全体をよく混ぜ合わせたら完成です!
お皿に盛りつけて、上にとうもろこしの粒を少しトッピングするとより見栄えよく仕上がります。青ねぎをちらしても素敵です。
とうもろこしの甘さとバター醤油の香ばしさ——1本のとうもろこしを丸ごと使い切った達成感も、きっといつもより美味しく感じさせてくれるはずです。
- バターがなければマーガリン・サラダ油・ごま油でもOK
- 卵アレルギーがある人は卵なし、または卵不使用のウインナーやひき肉で代用できます
- 炒める工程と包丁を使う場面は、必ず大人といっしょに行いましょう
- 皮と芯はスープの出汁になります——別の日に使うなら冷蔵庫で保存を
次回以降の連載では、みなさんからお寄せいただいた写真やコメントを紹介させていただく予定です。楽しみにお待ちしています!
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皮・種・芯・ヘタ——いつも捨てていた部分を使った、簡単で美味しいレシピが190品収録。 「これも食べられたの?」という驚きが、食育や環境への意識を楽しく育ててくれる一冊です。 子どもにも大人にも好評のレビューが集まっています。

京都在住の取材・広報ライター、作家。新しい時代の自由な学びのコミュニティ「夢つむぐ学校」代表。趣味は朝抹茶、娘とXGの推し活、息子と銭湯めぐり。
著書『しあわせな家族時間のための「親子の書く習慣」』
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