夢つむぐ学校主催で、「国際交流 × 親子でお料理」オンラインワークショップを開催しました!
Zoomで日本とウズベキスタンをつなぎ、みんなでおにぎりとお味噌汁を作って文化交流を楽しんじゃおう、という90分。
小学生を中心としたたくさんの親子が参加してくださり、食を通じた国際交流の時間を楽しみました!
講師のご紹介

| 小嶋 絵美(こじま えみ)さん 管理栄養士・フードライター。大学卒業後、保育園栄養士として食育に携わったのち2018年に独立。離乳食本の調理アシスタントや特定保健指導、訪問調理などさまざまな活動を経て、現在は食・栄養に関する記事執筆、レシピ開発などをメインにおこなう。2025年4月に『捨てないレシピ 皮も種も、無駄なく使ってもう1品』(サンクチュアリ出版)が発売。 ホームページ|X|Instagram|note |

| 千本木 恵美子(せんぼんぎ えみこ)さん JICA海外協力隊・ウズベキスタン派遣中。埼玉県出身。旅行代理店、不動産会社、保育園などでの勤務を経て、外務省大臣官房文化交流・海外広報課で期間職員として勤務。2023年度3次隊としてJICA海外協力隊に参加し、ウズベキスタンの首都タシケントの公立学校で英語・日本語教育および日本文化紹介活動に取り組んでいる。 Instagram|インタビュー |
小嶋絵美さんのミニ講座「おにぎりとお味噌汁の歴史」
まずは絵美さんのミニ講座から。
おにぎりの原型は平安時代(約1000年前)から存在し、もち米を握ったものもあったと考えられています。持ち運びがしやすいことから、鎌倉時代や戦国時代には武士や兵士に配られる携帯食として広まっていったそうです。
お味噌も同じく平安時代からありましたが、当時は贅沢品。ご飯を主食とし、汁物(お味噌汁)と、おかずを1〜3品組み合わせる「一汁一菜」「一汁三菜」という日本の基本的な食のスタイルは、鎌倉時代以降に確立され、栄養バランスの取れた定食スタイルとして現代にも受け継がれています。日本人になじみのあるおにぎりとお味噌汁にも、意外と知らない歴史がたくさん!
おにぎりがおいしくなる「簡単ひと手間」テクニック

いよいよ実践編!日本とウズベキスタンのみんなでおにぎりづくりにチャレンジしました。
💡絵美さんのアドバイス
- 手をぬらして、指先に塩をつけて、手のひらに広げてみよう
- ごはんを手に取ったら、真ん中に具をのせて、上からそっとご飯をかぶせよう
- 最初はやさしく丸めて、その後は指で軽く押さえながら形を整えよう
さらに弱火でのりを数回炙ると、のりの水分が飛んでパリッとした触感になり、香りも一段とよくなります。簡単なひと手間で、おにぎりがぐんと美味しくなりました。
出汁もお味噌汁も、味見しながら楽しんで

出汁の取り方については、昆布とかつお節を使った昔ながらの方法と、顆粒だしを使う方法を紹介。「昆布やかつお節だけだと旨味が足りない時は、顆粒だしで補うのもアリ」と実践的なアドバイスも。
味噌の量は目安を伝えつつ、「具材や味噌の種類で味の感じ方が変わるので、必ず味見して調整するのが大切」と絵美さん。出汁の味も、味噌の味も「自分の舌で確かめる」ことが、失敗しないコツのようです。
出汁を取った後の「出汁がら」で塩昆布やつくだ煮、ふりかけなどを作るアイデアも教えてくれました。まさに“捨てないレシピ”!
「いただきます」は「ありがとう」の言葉

ここで、絵美さんから「いただきます」の意味についての解説も。
「いただきます」には、二つの感謝の意味が込められています。ひとつは、食べ物が自然の恵みや命そのものであることから、それを大切にいただくという感謝の気持ち。もうひとつは、食材を育てた人、収穫・運送した人、そして料理を作った人など、その食べ物が食卓に並ぶまでに関わったすべての人へ「ありがとう」という気持ちを伝えるという意味です。
日本人もつい忘れがちな「いただきます」の意味を噛みしめながら、みんなで元気に「いただきます」をして食事タイムがスタートしました。
おにぎりを食べながら学ぶ「ウズベキスタンってどんな国?」

ここからは、JICA海外協力隊の千本木恵美子さんと、現地の学生さんたちによるウズベキスタン紹介。
現地留学中の小野善公さん(東京外国語大学 国際社会学部3年生)が、ウズベキスタンの基本情報を教えてくれました。
「ウズベキスタンは、ヨーロッパと日本・中国の真ん中、ユーラシア大陸の中央にある国です。海に面していない内陸国で、しかも周りの国もみんな海に面していません。海に行くには2つ国境を越えないといけない、世界に2か国しかない『二重内陸国』なんです」
気候は厳しく、夏は40℃を超える灼熱、冬は−20℃まで冷え込むことも。砂漠地帯もあり、移動用テントで暮らす人もいるそうです。
美しい世界遺産と多言語社会の国

画面には、サマルカンドやブハラの美しい世界遺産の写真が次々と映し出されます。レギスタン広場にあるマドラサ(イスラームの学校)は、かつて宗教や学問を学ぶ場だったそうです。こんな美しい学校に通ってみたい!
「ウズベキスタンはシルクロードの真ん中にある国なので、昔からウズベク人・タジク人・カザフ人・ロシア人など、さまざまな民族が暮らしています。言語もウズベク語・ロシア語・英語・日本語だけでなくトルコ語・アラビア語を学ぶ子もいます」
ウズベク語のあいさつも教えてくれました!
こんにちは=「アッサローム・アライクム」、ありがとう=「ラフマット」。みんなで声に出して練習しました。
ウズベキスタン料理の味の秘密は「油とクミン」

つづいて、カリモワ モヒヌルさんとアリダ ビセンバイさんがウズベキスタン料理について日本語で紹介。
ちなみに、モヒヌルさんはオンラインの日本語の先生、アリダさんは「ウズベキスタン日本センター」で日本語を学びながら日本食店『ふるさと』で働いています。おふたりとも日本語がとても上手で、日本のみんなもびっくり!
「プロフは、お肉と黄色いにんじんが入った混ぜご飯です。大きな鍋で一度にたくさん作るので、できあがると香りが部屋いっぱいに広がります。ウズベキスタン料理のおいしさの秘密は2つ。油をしっかり使ってコクを出すことと、クミンというカレーのようなスパイスを使うことです」
ほかにも、ウズベキスタンの食卓に欠かせない丸いパン「ノン」、お肉入りのパイ「サムサ」、トマト味のスープ麺「ラグマン」、羊肉の串焼き「シャシリク」などを紹介していただきました。
「美味しい料理を家族や友達と一緒に楽しく食べることが大好き」という、ウズベキスタンのおもてなし精神の話がとても印象的でした。
ウズベキスタンで日本文化を伝えるJICA海外協力隊・千本木恵美子さん

JICA海外協力隊の千本木えみこさんは、首都タシケントの173番学校での活動を紹介してくれました。えみこさんは現在、同校で英語と日本語の先生を務めています。173番学校は1年生から11年生(高校2年生)までが通う大きな学校です。
日本文化の授業では、浴衣を着て歌曲『さくらさくら』に合わせて踊る体験や、折り紙・けん玉・お茶会・お寿司づくりなど、さまざまな体験の場をつくっているそうです。
その後、Japan Digital University(タシケントにある日本資本のITと日本語を学ぶ大学)に通う学生さんとフランクに質問タイム。『鬼滅の刃』が大好きな学生さんや「将来は東京大学で勉強したい」と語る学生さんもいて、あらためて日本に関心のある方が多いことがわかりました。
遠い中央アジアの学校で日本文化が親しまれている現状を知り、ウズベキスタンがぐっと身近に感じられる時間でした!



子どもたちの視野が広がる体験の場を
親子で楽しく「おにぎりとお味噌汁」づくり。そして「日本とウズベキスタン」の国際交流。
夢つむぐ学校で今実現できる学びや体験をたくさん詰め込んだイベントが無事終了しました。
参加してくださった皆さんにとって、新しい発見や、家族の豊かなコミュニケーションにつながるような時間がつくれたなら幸いです。
何より子どもたちにとって、少しでも視野が広がる体験になっていたなら、これ以上うれしいことはありません。
オンラインコミュニティ「夢つむぐ学校」では、家庭や学校ではなかなか実現しづらい体験の場をこれかもつくっていきます。コミュニティの活動が気になる方は、ぜひ公式ページをご覧ください!
\コミュニティへの参加はこちらから/
https://yumetsumugu.jp/community/

京都在住の取材・広報ライター、作家。新しい時代の自由な学びのコミュニティ「夢つむぐ学校」代表。趣味は朝抹茶、娘とXGの推し活、息子と銭湯めぐり。
著書『しあわせな家族時間のための「親子の書く習慣」』
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